2025年に開催される大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」。その一度見たら忘れられないユニークな姿は、発表直後から大きな話題を呼びました。特に多くの人が疑問に思うのは、ミャクミャクはなぜ目が多い?その理由と意味についてではないでしょうか。
また、ミャクミャクの目の数は本当に6つ?という基本的な問いから、目の配置と色の意味、さらにはキャラクター設計の本当の意味といった深い部分まで、知れば知るほど興味が湧いてきます。
この記事では、ミャクミャクなぜ目玉の数が多いのか? その意味・理由・由来という核心的なテーマについて、あらゆる角度から徹底的に解説します。キャラクター誕生の背景や、数ある候補の中からミャクミャクがなぜ採用されたのかという選考の裏側、そしてミャクミャクの愛称の由来にも迫ります。
一部で「怖い」「気持ち悪い」と言われる理由を客観的に分析しつつ、その一方でミャクミャク様はなぜ人気があるのか、その不思議な魅力の正体も探求します。本記事を最後までお読みいただくことで、「多様性」や「共感」を表すミャクミャクに込められた想いを深く理解でき、きっとミャクミャクに対する見方が変わるはずです。
この記事で分かること
- ミャクミャクの目の数が6つである根拠とデザインの詳細
- 目が多いことに込められた多様性や共感といった深い意味
- キャラクターの選定理由や万博の理念との関係性
- 怖いと言われる理由と、それを超える人気の秘密
ミャクミャクはなぜ目玉の数が多い?その意味・理由・由来を解説

クロラトリビアナビ・イメージ
- ミャクミャク プロフィール
- ミャクミャクはなぜ目が多い?その理由と意味
- ミャクミャクの目の数は本当に6つ?
- デザインに隠された目の配置と色の意味
- ロゴと連動したキャラクター設計の本当の意味とは?
- 「多様性」や「共感」を表すミャクミャクに込められた想い
ミャクミャク プロフィール

クロラトリビアナビ・イメージ
項目 | 内容 |
---|---|
正体 | 細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物(正体は不明) |
出生地 | 関西のどこかにある小さな湧水地 |
性格 | 人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする |
特技 | いろいろな形に姿を変えること、雨上がりに虹を見つけること |
好きなこと | あらゆる生き物や物事と触れ合うこと |
元気の源 | 外に出て、太陽の光をあびること |
ミャクミャクはなぜ目が多い?その理由と意味

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクの最も特徴的な部分である「目の多さ」には、大阪・関西万博のテーマと深く関わる、複数の意味が込められています。単に奇抜なデザインを狙ったわけではなく、その一つひとつに意図があるのです。
あらゆる価値観を捉える「多様性の目」
まず考えられるのは、たくさんの目が「多様な価値観」や「異なる視点」を象徴しているという点です。大阪・関西万博は、世界中から様々な文化や考え方を持つ人々が集う場所になります。
ミャクミャクのたくさんの目は、それら多様な視点に「気づき」「共感する」という姿勢を表していると考えられます。あらゆる方向を向いた目は、誰一人取り残さず、全ての存在を認識しようとする意志の表れなのです。
ロゴマークとの連動
ミャクミャクのデザインは、万博のロゴマークと密接に関連しています。ロゴマーク自体も「いのちの輝き」をテーマにした細胞の集合体であり、そこには5つの目が描かれています。ミャクミャクは、このロゴマークから飛び出してきた存在として位置づけられており、目の多さもロゴのデザインを継承しているかたちです。
問いを生むためのデザイン
デザイナーの意図として、「これは何だろう?」と人々に問いを投げかける存在にしたいという想いがありました。
ただ「かわいい」だけで終わらせず、その奇妙な見た目から「なぜこんな形なのか」と考えさせること。それ自体が、未来について考えるきっかけを提供する万博の理念と合致しています。したがって、多くの目が持つインパクトは、人々の関心を引きつけ、議論を生むための重要な要素となっているのです。
1970年の大阪万博のシンボルマークの桜をオマージュ
もう一つの理由として、過去に開催された1970年の大阪万博のシンボルマークに用いた桜をオマージュしたので、花びらと同じ枚数の目があります。5つの目でいろんな方向を見るそうです。
ミャクミャクの目の数は本当に6つ?

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクの目の数について、「5つだと思っていた」と感じる方は少なくありません。これは、ミャクミャクを正面から見たイラストや画像では、顔の部分にある5つの目しか確認できないことが多いためです。
しかし、実際には公式情報で目の総数は「6つ」であると確認されています。顔の赤い部分に5つの目があり、そして残りの1つは、体の青い部分、ちょうど背中の尻尾の位置に付いています。この6つ目の目は普段は見えにくい場所にあるため、見落とされがちなのです。
また、ミャクミャクは「流れる様に形を変えることができる」という設定を持っています。このため、公式に明言されているわけではありませんが、ファンの間では「変身した際には目の数も変化する可能性があるのではないか」という説も語られています。このような自由で柔軟な設定が、ミャクミャクの不思議な魅力をさらに深めているのかもしれません。
デザインに隠された目の配置と色の意味

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクの目の配置や体の色にも、キャラクターの根幹をなすテーマが反映されています。これらを理解することで、デザインの奥深さが見えてきます。
赤い「細胞」と青い「清い水」
公式設定によると、ミャクミャクの赤い部分は「細胞」、青い部分は「清い水」を象徴しています。これらは生命の根源的な要素であり、両者が一つになることでミャクミャクという生命体が誕生したとされています。
この設定を踏まえると、顔の赤い部分にある5つの目は「細胞的な視点」、つまり生命としての視点を表していると解釈できます。一方で、体の青い部分にある1つの目は「流動的な水の視点」、つまり常に形を変え、あらゆるものに順応していく観察力を象徴していると考えることができます。
あらゆる方向を見るための配置
目の配置は、特定の方向だけではなく、前後左右、あらゆる方向を向いています。これは、過去から未来、そして世界中の様々な文化や人々を見つめ、理解しようとする姿勢の表れとされています。単なるキャラクターデザインという枠を超え、万博が目指すグローバルなコミュニケーションのあり方を体現した、哲学的な設計になっているのです。
ロゴと連動したキャラクター設計の本当の意味とは?

クロラトリビアナビ・イメージ
前述の通り、ミャクミャクのデザインは大阪・関西万博の公式ロゴマークと切り離して考えることはできません。キャラクターはこのロゴから“飛び出してきた存在”として設計されており、両者は静的なコンセプトと動的な存在という関係にあります。
この関係性を知ると、キャラクター設計の本当の意味がより鮮明になります。万博のロゴマークは、テーマである「いのちの輝き」を細胞の集合体として表現した、いわば万博の理念そのものです。そこには5つの目が描かれており、多様な個性の集合を象徴しています。
ミャクミャクは、このロゴが持つコンセプトを体現し、動きや物語を持ったキャラクターとして活動します。注目すべきは、ロゴの目が5つであるのに対し、ミャクミャクの目が1つ多い「6つ」である点です。
この追加された1つの目は、ロゴという静的なコンセプトから一歩進んだ「進化」や、世界との「つながりの拡張」を象徴しているのではないかと考察されています。ロゴの理念を受け継ぎつつも、そこからさらに発展していく未来への希望が、この6つ目の目に託されているのかもしれません。
「多様性」や「共感」を表すミャクミャクに込められた想い

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクの多眼デザインに込められた最も大きな想いは、「多様性」と「共感」のメッセージです。公式サイトでも、これらの目は「多様な価値観や視点を象徴している」と説明されており、見る人に「気づき」や「共感」を促す役割があるとされています。
ここで大切なのは、その視線が「監視」のためではないという点です。多くの目に見つめられると、人によっては威圧感や監視されているような不快感を覚えるかもしれません。しかし、ミャクミャクの目は、誰かを評価したり見張ったりするためのものではなく、「見守り、理解し、共鳴する」ためのものだと公式に説明されています。
つまり、「あなたを見ている」のではなく、「あなたのことを見て、理解したい」という、あたたかく、やさしい眼差しなのです。この姿勢は、異なる文化や背景を持つ人々が互いを尊重し、共に未来を創造していくという万博の理想そのものを表しています。ミャクミャクは、その全身で多様性を受け入れ、共感する心の大切さを私たちに伝えてくれているのです。
ミャクミャクの由来となぜ目玉の数が多い?その意味と理由

クロラトリビアナビ・イメージ
- 公募から決定まで、キャラクター誕生の背景
- ミャクミャクがなぜ採用されたのか?
- 「脈々」と受け継がれるミャクミャクの愛称の由来
- 「怖い」「気持ち悪い」と言われる理由
- 賛否両論?ミャクミャク様はなぜ人気があるのか?
- ミャクミャクはなぜ目玉の数が多い?意味・理由・由来を総括
公募から決定まで、キャラクター誕生の背景

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクは、2022年に行われた大阪・関西万博の公式キャラクターデザイン公募によって誕生しました。主催者である日本国際博覧会協会が全国からデザイン案を募集したところ、最終的に1,898点もの多様な作品が集まりました。
数多くの応募作の中から選ばれたのが、デザイナーの山下浩平さんが代表を務めるクリエイティブチーム「team INARI(チームイナリ)」(旧称:チームイシイ)が提案したデザイン案でした。この案を基に、よりキャラクターとしての魅力やストーリー性を深める開発が行われ、現在の「ミャクミャク」が完成したのです。
選考過程では、単なる親しみやすさだけでなく、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」をいかに表現しているかが重視されました。その中で、細胞と水という生命の根源をモチーフにし、常に変化し続けるというコンセプトを持ったこのデザインが、高く評価されることになったのです。
ミャクミャクがなぜ採用されたのか?

クロラトリビアナビ・イメージ
1,898点もの応募の中からミャクミャクが選ばれたのには、明確な理由があります。選考委員会が最も重視したのは、単に「かわいい」や「万人受けする」キャラクターではなく、「問いを生むキャラクター」であることでした。
万博は、未来について考えるきっかけや、新しい価値観との出会いを提供する場です。ミャクミャクのユニークな見た目は、人々に「これは何だろう?」「どうしてこんな姿をしているのだろう?」という素朴な疑問を抱かせます。この「問い」こそが、人々の知的好奇心を刺激し、万博のテーマについて考える入口になると評価されたのです。
また、キャラクターが持つストーリー性や、様々な媒体への展開可能性も大きな決め手となりました。細胞分裂のように増えたり、水のように形を変えたりする設定は、ぬいぐるみやアニメ、グッズなど、多様なアレンジを可能にします。
発表後すぐに商品化やPR活動に活用され、その高い展開力が証明されました。大阪の「水の都」というアイデンティティや、「進化」「融合」といったテーマ性も内包しており、万博の象徴としてふさわしいと判断されたのです。
「脈々」と受け継がれるミャクミャクの愛称の由来

クロラトリビアナビ・イメージ
キャラクターの愛称「ミャクミャク」も、公募によって決定しました。その由来は、日本語の「脈々(みゃくみゃく)」という言葉です。
「脈々」とは、物事が途絶えることなく、次から次へと受け継がれていく様子を表す言葉です。この言葉には、人間の知恵や技術、歴史や文化が、先人から現代、そして未来へと絶え間なく受け継がれていく、という壮大なテーマが込められています。これは、大阪・関西万博が目指す「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマと強く共鳴します。
ミャクミャクというキャラクターが、生命そのものや、それを取り巻く文化の連続性を象徴する存在であることを、この愛称は的確に表現しています。カタカナ表記にすることで、より親しみやすく、リズミカルな響きになっているのも特徴です。生命の「脈動」や、人々の交流が「脈打つ」様子も連想させ、万博への期待感を高める、非常に秀逸なネーミングだと言えます。
「怖い」「気持ち悪い」と言われる理由

クロラトリビアナビ・イメージ
ミャクミャクが発表された当初、SNSなどでは「怖い」「気持ち悪い」「グロテスクだ」といった否定的な声も少なくありませんでした。なぜ、一部の人々はそのように感じたのでしょうか。これには、いくつかの心理的な要因が考えられます。
多眼への生理的な反応
一つは、人間の本能的な部分に関わるものです。一般的に、通常とは異なる形状、特に生物の体のパーツが通常より多い、あるいは少ないといった状態に対して、人は無意識に違和感や恐怖を感じる傾向があります。ミャクミャクのたくさんの目は、この「集合体恐怖症(トライポフォビア)」に近い感覚を刺激し、生理的な嫌悪感につながった可能性があります。
「監視」のイメージ
また、「目」という器官は、「注視」や「監視」の象徴として捉えられがちです。たくさんの目に見つめられることで、「常に見られている」という圧迫感や不快感を覚え、それが恐怖心につながったという見方もあります。実際に、発表当初は「子どもが泣いた」「夜に見たくない」といった声も見受けられました。
しかし、これらのネガティブな反応は、裏を返せばそれだけミャクミャクのデザインが人々に強烈なインパクトを与えた証拠でもあります。
賛否両論?ミャクミャク様はなぜ人気があるのか?

クロラトリビアナビ・イメージ
発表当初は「怖い」という声もあったミャクミャクですが、現在では国内外で多くのファンを獲得し、人気のキャラクターとなっています。その背景には、いくつかの理由が挙げられます。
「キモカワ」キャラクターとしての魅力
第一に、「キモい」と「かわいい」が同居する「キモカワ」系キャラクターとしての魅力が挙げられます。最初は奇妙に見えても、その動きや表情を見ているうちに、だんだんと愛嬌を感じるようになるのです。この「じわじわハマる」感覚が、多くの人々の心を掴みました。完璧なかわいさではない、アンバランスな魅力が逆に個性的だと評価されています。
メディア露出と文脈の理解
次に、SNSやテレビでの積極的な露出により、その存在が広く知られるようになったことが大きいでしょう。アニメーションや着ぐるみなどで動く姿を見る機会が増えたことで、「動きが面白い」「ちょっと変だけどかわいい」といったポジティブな認識が広がりました。
また、デザインに込められた深い意味や背景が解説されるにつれて、単なる見た目だけでなく、そのコンセプトに共感する人々が増えていったのです。
海外でのカルト的な人気
ミャクミャクのユニークなデザインは、日本国内だけでなく海外でも強いインパクトを与えました。特に欧米圏では、その独創性がアートやデザインに敏感な層に高く評価され、カルト的な人気を博しています。文化的・哲学的な考察の対象として分析されるなど、単なるマスコットを超えた存在として受け入れられているのです。
このように、賛否両論を巻き起こすほどの強烈な個性と、その裏にある深い物語性が、ミャクミャクを唯一無二の人気キャラクターへと押し上げたと考えられます。
ミャクミャクはなぜ目玉の数が多い?意味・理由・由来を総括
この記事では、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の目が多い理由や、その背景にある意味、由来について詳しく解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- ミャクミャクは細胞と水がひとつになった不思議な生き物
- 目の総数は顔に5つ、背中のしっぽに1つの合計6つである
- 多眼デザインは多様な価値観や異なる視点を象徴している
- 目は監視ではなく「見守り、理解、共鳴」を意味する
- 大阪・関西万博のロゴマークから飛び出した存在として設計された
- ロゴの5つの目に対し1つ多いのは「進化」や「拡張」の表現とも考えられる
- 採用理由は「問いを生む」という万博の理念と一致したため
- 全国から集まった1,898点の公募作品の中から選ばれた
- 愛称の由来は生命や文化が「脈々」と受け継がれることから
- 赤い部分は「細胞」、青い部分は「清い水」をそれぞれ表す
- 当初は多眼デザインに「怖い」「気持ち悪い」という声もあった
- 見慣れると愛着が湧く「キモカワ」キャラクターとして人気を獲得
- SNSでの話題性や海外での高い評価も人気の要因
- アニメやグッズ展開により子どもたちからの人気も広がっている
- 万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する存在である