2025年、未来への扉が大阪で開かれます。世界中が注目する大阪・関西万博、その壮大な計画に胸を躍らせている方も多いことでしょう。しかし同時に、「会場の広さって、具体的にどれくらいなんだろう?」という素朴な疑問が浮かびませんか。
特に、広さを測る基準として馴染み深い東京ドーム何個分に相当するのか、あるいは子どもから大人まで愛される東京ディズニーランドの広さと比較して大きいのか小さいのか、気になるところですよね。さらに、東京ディズニーシーとの広さと比較や、同じ関西圏のUSJとの広さ比較を通じて、そのスケール感をリアルに掴みたいと考えているのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの知的好奇心に徹底的に寄り添います。単に数字を比較するだけでなく、そもそも万博とは何か、何のために開催するのかといった本質的な問いから、2025年開催の大阪万博の広さを多角的に解き明かしていきます。
未来都市の象徴となるシンボルの大屋根リングの大きさはどのくらいなのか、日本で過去に開催された万博との広さ比較から見えてくる時代の変化、さらには世界のディズニーパーク広さランキングを紹介し、グローバルな視点から大阪万博と世界の広さを比較します。
そして、話のタネになる豆知識として、世界で最も広い敷地を持つ場所はどこか、日本で最も広い敷地を持つ場所はどこかまで、深く掘り下げて解説。
この記事を読み終える頃には、大阪万博のスケール感だけでなく、その歴史的意義や未来へのビジョンまで、明確に理解できているはずです。さあ、一緒に未来への旅の準備を始めましょう。
- 2025年大阪万博の具体的な広さとその背景
- 東京ドームや人気テーマパークとの面積・体験価値の比較
- 国内外の過去の万博や巨大施設との多角的なスケール比較
- 広大な会場を最大限に楽しむための具体的なヒントと注意点
大阪万博の広さを解説!東京ドーム何個分?ディズニーと比較

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- そもそも万博とは?何のために開催するのか?
- 2025年大阪万博の広さは155ヘクタール
- シンボルの大屋根リングの大きさはどのくらい?
- 広さは東京ドーム何個分に相当するのか?
- 東京ディズニーランドの広さと比較すると?
- 東京ディズニーシーの広さと比較してみよう
- USJの広さ比較では約3倍のスケール感
そもそも万博とは?何のために開催するのか?

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大阪万博の広さを知る前に、基本となる「万博」の役割と目的について理解を深めておきましょう。万博、すなわち国際博覧会は、単なる国際的なイベントやお祭りの枠を超えた、非常に重要な意味を持っています。
その本質は、世界中の国々が集い、自国の産業技術や文化の粋を披露し、人類共通の課題解決を目指す「未来社会のショーケース」です。1851年のロンドン万博を近代万博の始まりとし、それ以来、世界各国で開催されてきました。万博は、その時代の最先端技術や新しいライフスタイルが発表される場であり、私たちの生活に大きな影響を与えてきたのです。
万博から生まれた身近なテクノロジー
実は、私たちの生活に欠かせない多くのものが万博をきっかけに普及しました。
- エレベーター(1853年、ニューヨーク万博)
- 電話(1876年、フィラデルフィア万博)
- 動く歩道、ファミリーレストラン(1970年、大阪万博)
- AED、ICチップ入り入場券(2005年、愛知万博)
このように、万博は未来を体験するだけでなく、未来を「創る」場でもあります。
そして、2025年の大阪・関西万博が掲げるテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。このテーマのもと、カーボンニュートラルやデジタル技術を駆使した持続可能な社会の実現を目指します。
例えば、「空飛ぶクルマ」の実用化や、一人ひとりに最適化された未来の医療、食品ロス問題を解決する新しい食文化の提案など、まさにSF映画で見たような世界を体験できる実験場となるのです。
2025年大阪・関西万博が目指すもの
今回の万博は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)が目標年とする2030年の5年前に開催される極めて重要な機会です。世界中の知見を集結させ、SDGs達成への貢献と、AIやIoTを社会基盤に融合させる日本の国家戦略「Society 5.0」の実現を加速させる起爆剤としての役割が期待されています。
つまり万博は、未来の便利な製品やサービスに触れるだけでなく、地球全体の未来について考え、国際社会の一員としての意識を高めるための、教育的かつ文化的な意義を持つ一大プロジェクトと言えるでしょう。
2025年大阪万博の広さは155ヘクタール

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それではいよいよ、2025年大阪・関西万博の具体的な広さに迫ります。会場となる大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」の面積は、公式に約155ヘクタール(ha)と発表されています。
155ヘクタールは、1,550,000平方メートルに相当します。この広大な土地は、もともと廃棄物処理場として埋め立てられてきた場所でした。それが今、最先端の技術が集まる未来都市へと生まれ変わろうとしています。負の遺産を未来への資産へと転換する、まさに万博のテーマを象徴するような場所なのです。
この広さをより身近なものに置き換えてみましょう。例えば、関西の方にはお馴染みの阪神甲子園球場。そのグラウンドとスタンドを合わせた総面積が約3.85ヘクタールです。つまり、大阪万博の会場には、あの甲子園球場が約40個もすっぽり入ってしまう計算になります。
また、会場が四方を海に囲まれた人工島であることも大きな特徴です。この地理的特性を活かし、波力発電などの海洋エネルギー活用や、会場アクセスとしての水上交通(ウォータータクシーなど)の導入が計画されており、未来の海上都市のモデルケースとしても世界から注目されています。
シンボルの大屋根リングの大きさはどのくらい?

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155ヘクタールという広大な会場の中心に位置し、全ての来場者を迎えるのが、万博のシンボル建築である大屋根(通称:リング)です。このリングは、単なる巨大な建造物ではなく、万博の理念を体現する多くの意味が込められています。
まず特筆すべきは、世界最大級の木造建築物である点です。日本の伝統的な木造建築技術である「貫(ぬき)」や「仕口(しぐち)」といった、釘を使わずに木材を組み上げる構法を現代的に再解釈。設計には、清水寺の舞台のような懸造(かけづくり)の知恵も活かされており、日本の伝統と最新技術が見事に融合しています。
リングの上部は一周約2kmの遊歩道(スカイウォーク)になっており、来場者は360度のパノラマビューを楽しめます。様々なパビリオンが立ち並ぶ未来的な景観や、大阪湾の美しい夕日を眺めながら散策できるこの場所は、世界中の人々が交流する「空中の縁側」のような空間となることを目指しています。
「多様でありながら、ひとつ」という万博のコンセプトを、このリングが物理的にも精神的にも繋いでいくのです。
全長(全周) | 約2キロメートル(山手線の一駅分に匹敵する長さ) |
高さ | 約12m(外側は約20m) |
内径 | 約615メートル |
建築面積 | 約61,035.55平方メートル(東京ドームの約1.3個分) |
使用木材 | 国産材を中心に、持続可能性に配慮した木材を使用 |
環境への配慮も徹底されており、国産のスギやヒノキを積極的に使用することで国内の森林循環にも貢献します。このリングは、万博の象徴であると同時に、サステナブルな建築の未来を示す壮大なモニュメントと言えるでしょう。
広さは東京ドーム何個分に相当するのか?

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広さの比較における「国民的単位」ともいえる東京ドーム。大阪万博のスケール感を把握するために、この誰もが知る施設との比較は欠かせません。
前述の通り、大阪万博の会場面積は155ヘクタールです。一方、東京ドームの建築面積は約4.7ヘクタール。この数字を使って計算すると、答えは明確です。大阪万博の会場は、東京ドームおよそ33個分という広大な面積を誇ります。
計算式
155ヘクタール(万博会場) ÷ 4.7ヘクタール(東京ドーム) ≒ 32.97個
5万5千人を収容する巨大なドームが33個も並んでいる光景を想像してみてください。一つのエリアから別のエリアへ移動するだけでも、かなりの時間と体力を要することが容易に想像できるはずです。この圧倒的な物理的スケールが、万博というイベントの非日常性を演出し、訪れる人々に強烈なインパクトを与える要素の一つとなります。
東京ディズニーランドの広さと比較すると?

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次に、世界的な人気を誇るテーマパークの王様、東京ディズニーランドとの比較です。多くの人が一度は訪れたことのある「夢の国」と比べて、未来を映し出す万博の会場はどれほどの大きさなのでしょうか。
東京ディズニーランドの面積は約51ヘクタール。これに対して大阪万博は155ヘクタールなので、その広さは東京ディズニーランドのちょうど3倍以上になります。シンデレラ城を中心に7つのテーマランドが広がるあの広大なパークを3つ合わせた大きさと考えると、そのスケール感がより一層際立ちます。
面積だけでなく「体験の質」にも注目
ただし、単純な面積比較だけでは見えてこない重要な違いがあります。それは「体験の質」です。
- 東京ディズニーランド:完成された物語の世界観に浸り、ゲストとして楽しむ「物語没入型」の体験。
- 大阪・関西万博:発展途上の未来技術や社会システムに触れ、自分ならどうするかを考える「社会参加型」の体験。
広さの違いと共に、この体験コンセプトの違いを理解しておくと、それぞれの施設の楽しみ方がより深まるはずです。
東京ディズニーシーの広さと比較してみよう

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東京ディズニーリゾートを語る上では、東京ディズニーシーの存在も忘れてはなりません。冒険とイマジネーションをテーマにしたこのパークとの比較も見ていきましょう。
東京ディズニーシーの面積は約49ヘクタールで、ディズニーランドよりわずかに小さい規模です。したがって、大阪万博の会場はディズニーシーと比較すると約3.16倍となり、こちらも3倍以上の差があります。
ここで重要なのは、ランドとシーを合計した「東京ディズニーリゾート」全体の面積です。リゾート全体の面積は約100ヘクタール。驚くべきことに、大阪万博の会場は、この巨大なリゾート全体よりも1.5倍以上広いのです。
施設名 | 面積 | 大阪万博との比較 | 特徴 |
2025年大阪・関西万博 | 約155 ha | – | 未来社会の実験場 |
東京ディズニーランド | 約51 ha | 万博の約1/3 | ファンタジーがテーマ |
東京ディズニーシー | 約49 ha | 万博の約1/3.16 | 冒険とイマジネーションがテーマ |
東京ディズニーリゾート合計 | 約100 ha | 万博の約1/1.55 | 2つのパークとホテル等を含む |
この事実は、万博訪問を計画する上で非常に重要な示唆を与えてくれます。それは、ディズニーリゾートを2日間かけて満喫するような感覚で、万博も複数日の訪問を視野に入れた方が、より深く楽しめる可能性が高いということです。
USJの広さ比較では約3倍のスケール感

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大阪万博と同じく、国内外から多くの観光客を集める関西のもう一つの巨大テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)との比較は、特に関西圏の方にとって最もイメージしやすい指標かもしれません。
USJの敷地面積は約54ヘクタール。大阪万博の155ヘクタールと比較すると、その差は歴然で、USJのおよそ3倍(正確には約2.87倍)に達します。
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™やスーパー・ニンテンドー・ワールド™など、濃密な世界観が詰まったエリアが複数存在するUSJですが、その3倍の敷地に世界中の国々のパビリオンが展開されると考えると、万博の情報量の多さと密度の高さがうかがえます。
USJですら一日で遊び尽くすのは大変なのに、その3倍となると…。これはもう、事前の計画が絶対に必要ですね。どの国のパビリオンに興味があるか、どんな未来技術を見てみたいか、家族や友人と話し合ってから行くのが賢明と言えそうです。
広大な万博会場を効率よく回るためのヒント
USJの攻略法が万博でも参考になります。具体的には、以下の3点が重要になるでしょう。
- 公式アプリの活用:パビリオンの待ち時間確認や、体験イベントの予約システムが導入される可能性が高いです。必ず事前にダウンロードしておきましょう。
- エリアごとの攻略:会場をいくつかのエリアに分け、「午前中はこのエリア、午後はあのエリア」というように、大まかな行動計画を立てておくと無駄な移動を減らせます。
- 休憩場所の事前チェック:広大な敷地を歩き回ると予想以上に体力を消耗します。レストランやカフェ、休憩スペースの場所をあらかじめマップで確認しておくことが、一日を通して楽しむための秘訣です。
大阪万博の広さを多角的に比較!東京ドーム何個分?ディズニーは?

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- 日本で過去に開催された万博との広さ比較
- 世界のディズニーパーク広さランキングを紹介
- 大阪万博と世界の広さを比較してみると?
- 世界で最も広い敷地を持つ場所とは?
- 日本で最も広い敷地を持つ場所はどこ?
日本で過去に開催された万博との広さ比較

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大阪・関西万博の規模を歴史的な文脈で捉えるために、過去に日本で開催された2つの大規模な万博と比較してみましょう。これにより、面積の大小だけでなく、時代ごとの万博の役割の変化が見えてきます。
1970年大阪万博:高度経済成長の象徴
アジアで初めて開催された1970年の大阪万博は、日本の戦後復興と高度経済成長を世界に知らしめた、まさに国民的イベントでした。その会場面積は約330ヘクタールと、2025年大阪万博の2倍以上という圧倒的な広さを誇ります。
「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、アメリカ館の「月の石」やソ連館に多くの人々が長蛇の列を作りました。この万博は、日本国民に未来への無限の可能性と国際社会への仲間入りを実感させた、歴史的なマイルストーンでした。その跡地は現在、岡本太郎作の「太陽の塔」がシンボルの「万博記念公園」として整備されています。
2005年愛知万博:環境意識の幕開け
21世紀に入って初めて日本で開催された2005年の愛知万博(愛・地球博)は、「自然の叡智」をテーマに、環境問題への意識を世界的に高めるきっかけとなりました。会場面積は長久手会場と瀬戸会場を合わせて約173ヘクタール。2025年大阪万博より一回り大きい規模です。
冷凍マンモスの展示が話題を呼んだ一方で、サツキとメイの家や、ゴミの完全リサイクル、自然エネルギーの活用など、持続可能な社会へのメッセージが強く打ち出されました。その理念は、跡地に作られた「ジブリパーク」にも色濃く受け継がれています。
開催年 | 万博名称 | 会場面積 | 時代のキーワード |
---|---|---|---|
1970年 | 日本万国博覧会 (大阪万博) | 約330 ha | 高度経済成長、未来技術、国際化 |
2005年 | 愛・地球博 (愛知万博) | 約173 ha | 環境問題、自然との共生、エコ |
2025年 | 大阪・関西万博 | 約155 ha | SDGs、Society 5.0、多様性と調和 |
こうして見ると、2025年の大阪万博は面積こそ過去の万博よりコンパクトですが、それは時代の要請でもあります。かつてのような「規模の大きさ」を競うのではなく、いかに持続可能で質の高い体験を提供できるかという、「質の変化」に重点が置かれているのです。
凝縮された空間に最先端のアイデアを集結させ、来場者一人ひとりが深く未来を思考できる場を目指していると言えるでしょう。
世界のディズニーパーク広さランキングを紹介

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日本国内の施設との比較では、大阪万博の広大さが際立ちましたが、グローバルな視点で見るとどうでしょうか。世界に展開するディズニーパークの広さランキングを見てみると、また違った側面が明らかになります。
このランキングで驚かされるのは、2位以下を大きく引き離すアメリカ・フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの存在です。その広さは約12,200ヘクタール。これは、大阪万博(155ha)の約78倍、山手線の内側の面積(約6,300ha)の約2倍に相当する、まさに「リゾート都市」です。
4つのテーマパーク、2つのウォーターパーク、数多くのホテル、そして広大な自然保護区まで内包しており、他のパークとは次元の異なるスケールを持っています。
順位 | 名称 | 国 | 面積 (約) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1位 | ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート | アメリカ (フロリダ) | 12,200 ha | 巨大なリゾート都市 |
2位 | ディズニーランド・パリ | フランス | 2,230 ha | ヨーロッパ唯一のディズニーリゾート |
3位 | 上海ディズニーリゾート | 中国 | 390 ha | 最新技術を駆使したパーク |
4位 | ディズニーランド・リゾート | アメリカ (カリフォルニア) | 210 ha | 世界で最初のディズニーランド |
5位 | 東京ディズニーリゾート | 日本 | 100 ha | ホスピタリティの高さが特徴 |
6位 | 香港ディズニーランド・リゾート | 中国 | 60 ha | 最もコンパクトなパーク |
この比較から分かるのは、大阪万博の155ヘクタールという広さが、世界の巨大リゾートと比較すれば中規模であるということです。しかしこれは、万博が「単一会場型のイベント」として、いかに高密度で凝縮された体験を提供する設計になっているかを示唆しています。
広大な土地に施設が点在するフロリダ型とは異なり、歩いて回れる範囲に世界の英知を集め、来場者が効率的に多様な文化や技術に触れられる点が、万博ならではの魅力と言えるでしょう。
大阪万博と世界の広さを比較してみると?

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ディズニーパーク以外にも、世界には興味深い比較対象が存在します。これらの場所と並べてみることで、大阪万博のスケール感がさらに立体的になります。
まず、国内の比較対象として最適なのが、長崎県にあるテーマパーク「ハウステンボス」です。その敷地面積は約152ヘクタール。これは驚くほど、大阪万博の155ヘクタールに近い数字です。ヨーロッパの街並みを再現した広大な敷地を散策した経験がある方なら、あの感覚を思い出すことで、万博会場の広さをほぼ正確に追体験できるでしょう。
さらに視野を広げ、海外の有名な都市公園と比較してみましょう。例えば、イギリス・ロンドンの中心部に広がる「ハイド・パーク」の面積は約142ヘクタールです。大阪万博は、あの広大な王立公園とほぼ同じスケール感ということになります。
ハイド・パークとほぼ同じ広さの場所に、未来都市がまるごと出現するなんて、すごい話ですよね!さらに驚くべきは、独立国家である「モナコ公国」(約202ヘクタール)や「バチカン市国」(約44ヘクタール)と比較しても、その規模の大きさがわかることです。まさに国レベルのイベントだということが実感できます。
世界で最も広い敷地を持つ場所とは?

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ここまでの比較で、すでに天文学的な数字が出てきましたが、豆知識として「世界で最も広い敷地を持つ場所」にも触れておきましょう。もちろん「場所」の定義によりますが、人工的な「施設」としてよく例に挙げられるのが空港です。
サウジアラビアにある「キング・ファハド国際空港」は、その総敷地面積が約78,000ヘクタールと言われています。これは大阪市の面積(約22,500ヘクタール)の3倍以上というとてつもない広さで、大阪万博の実に500倍以上にもなります。
もちろん、広大な砂漠地帯に建設された空港と、都市近郊の人工島に作られる万博会場では、その目的も土地の価値も全く異なります。しかし、世界にはこうした桁違いのスケールのプロジェクトが存在することを知ることは、私たちの常識を広げ、万博というイベントが持つ「高密度な体験価値」を再認識する良い機会になるかもしれません。
日本で最も広い敷地を持つ場所はどこ?

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最後に、私たちの足元、日本に目を向けてみましょう。日本で最も広大な敷地を持つ施設や公園はどこでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、実は1970年の大阪万博の跡地である「万博記念公園」が、約264ヘクタールという日本トップクラスの広さを誇る都市公園なのです。これは、これから作られる2025年の万博会場よりも100ヘクタール以上も広いことになります。
豊かな自然の中に、国立民族学博物館や日本庭園、スポーツ施設などが点在するこの公園は、過去の万博のレガシーがいかに壮大であったかを物語っています。
その他、茨城県の「国営ひたち海浜公園」(整備計画区域約350ha)なども広大な敷地で知られています。2025年の大阪万博(155ha)は、これらの巨大公園に匹敵する広大な空間に、半年間だけ出現する「幻の未来都市」なのです。その希少性もまた、万博の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
総括:大阪万博の広さは東京ドーム何個分?ディズニーと比較
今回は2025年に開催される大阪・関西万博の「広さ」をテーマに、国内外の様々な施設と比較しながら、その巨大なスケールと多面的な魅力を掘り下げてきました。半年間という限られた期間だけ姿を現す未来都市、その訪問計画を立てる上で、この記事で得たスケール感がきっと役立つはずです。
最後に、本記事の重要なポイントを改めてまとめます。
- 2025年大阪万博の会場面積は約155ヘクタール
- 身近な比較では東京ドーム約33個分、甲子園球場約40個分に相当
- 東京ディズニーランドの約3倍、東京ディズニーリゾート全体と比較しても約1.55倍の広さ
- 関西のUSJと比較しても約3倍のスケールを誇る
- シンボルの大屋根リングは一周約2kmの世界最大級木造建築
- 歴史的には1970年大阪万博(約330ha)の約半分、2005年愛知万博(約173ha)よりややコンパクト
- 面積だけでなく、時代を反映した「体験の質」の変化が重要
- 長崎のハウステンボスやロンドンのハイド・パークとほぼ同じ広さ
- 世界のディズニーパークと比較すると中規模だが、高密度な体験価値が魅力
- 万博の目的は技術や文化の交流を通じた未来社会のデザイン
- SDGs達成やSociety 5.0の実現を世界に示す実験場となる
- 広大な会場を最大限楽しむには、歩きやすい靴と事前の計画が不可欠
- 公式アプリの活用やエリアごとの攻略、休憩場所のチェックが鍵
- 過去の万博の跡地が公園や文化施設として理念を継承している点も興味深い
- 半年間限定で現れる「幻の未来都市」としての希少価値も大きな魅力
この記事を通じて、単なる数字としての「広さ」だけでなく、その背景にある歴史や理念、そして未来へのビジョンを感じていただけたなら幸いです。ぜひ万全の準備をして、一生に一度の体験となるであろう、未来への旅をお楽しみください。